「まさか‼️平成30年北海道胆振東部地震に遭遇してしまいました」

9月5日からの3日間の予定で専務と、北海道の素晴らしい食を求めて、道産小麦探しの出張に出かけました。

羽田空港から新千歳空港に、空港からJRに乗り、札幌場外市場に向かいました。

北海道の、海の幸を味わい改めて北海道の美味しさ、魅力に触れました。新鮮な海産物は何ものにも変えられません。やはり冷凍、チルドと差、絶対的な違いを感じました。

濱田精麦さんに、ご紹介頂き江別製粉様を訪ねました。初めての製粉工場の仕組みはとても興味深いものでした。
安孫子社長さまが直々に、工場内を案内して分かりやすく説明してくださいました。

アクアにとって道産小麦とのご縁を結べる!とてもありがたい機会を頂きました。
これからのアクアの可能性がとても広がります。

この工場は、昭和年37年に建てられたそうですが、とても立派で清潔でピカピカに緊張感に溢れ管理されていました。

 

2年前、新潟の諸橋さんの最新の新築の精米工場を視察しましたが、製粉と精米、設備の新旧、それぞれ違ってはいても素晴らしいものでした。

安孫子社長様には、美味しいお寿司、北海道のお酒などをご馳走になってしまいました。
ありがとうございました。

 

 

翌日は北海道で一番の商業施設、元マイカル小樽、現「ウィングベイ小樽」を視察しました。

敷地13万m2。商業テナントで、ここに無い業種は無い!全てのアイテムが顔を並べています。
核テナントはスーパービバホーム小樽店。
売り場面積5000坪のホームセンターです。この広さは圧巻です。広過ぎて「顎」が外れそうでした。

もしこの施設が関東に有ったら!駐車場5000台。他にもワーナーマイカルのシネコン、コナミスポーツクラブ、イオン、ニトリ、紳士服の青木、ダイソー、しまむら、蔦屋、ボーリング場、場外馬券場、写真館、眼鏡店、フードコート等々とにかく全ての商業テナントが揃いました。

この施設の運営をしている、株式会社小樽ベイシティー開発の橋本社長さまと、ご面談させて頂きました。民事再生法によりこの施設を見事に蘇らせた手腕について、もっと沢のお話を伺いたかったです。
さいたま新都心へも良くお越しになるとの事でしたので、その際の再会をお約束いたしました。

 

海を見渡すデッキにはグランピング用に大型の素敵な白いテントが張られて、手ぶらでバーベキューを清潔な環境で体験できます。苦手な虫のストレスを感じる事なく自然に触れられるとても安全でお洒落な施設です。
テントの中にはベッドが備えられエアコンが効いていて、まるでホテルの客室のようです。
眼下にはあの石原裕次郎のクルーザーが見えます。山に上にはニシン御殿が望めます。

その後、小樽の街を少し歩きました。さすが国内でも有数の観光地です。沢山の観光バスが停まっています。

「六花亭」の本店、ガラス製品で有名な「北一」、そのカフェはオイルランプが灯されそのオイルの香りが相まってとても天井が高く素敵な大空間です。
どこも観光客で一杯です。やはり、インバウンド!特にアジアからのお客様が多かったです。

9月6日午前3時8分、
いつになく歩いたこともあり、寝付いて深い眠りに入っていたところをiPhoneが物凄い音量で「緊急地震速報!」と、繰り返しアナウンスを始めました。

次の瞬間、生まれて初めての感じる強い揺れを体験しました。

本当に命の危険を感じました。
こんな事があるのかしら?もし旅先の北海道で怪我をしてしまったらどうしよう!と頭の中が錯綜します。

後で確認すると震源地にも近く震度5はあったようです。

最終日の予定は、オープンして半年のスーパービバホーム白石通り店を視察し、札幌市内の商業施設、アリオ札幌等を回って、札幌営業所の皆さんのお勧めラーメンを食べて新千歳空港から14時発のJAL便で羽田に向かう筈でした。

羽田から恵比寿にある、天ぷら店を視察して家路に着く計画でした。

ところがこの地震で状況は全く変わってしまいました。

滞在先の旅館でピックアップして貰ったものの、札幌市内どころか北海道全域で停電との事でした。
信号機は殆どが消えています。
大きな交差点だけは、お巡りさんが交通整理の為に立っています。
人参と呼ばれる、オレンジ色の指示棒も足らず、警棒で交通整理をしています。
初めて警棒が長く出ているのを見ました。

ドラッグストア、コンビニ、スーパーも、営業している店舗は少なく、営業はしていても薄暗く、お客様が沢山並んでいらっしゃいます。

ガソリンスタンドはどこも給油待ちの長い列、1箇所100台は下りません。

ライフラインが断たれてしまった、スーパービバホーム白石通り店を予定通り訪ねてその様な状況なのか見てみる事にしました。
そこには日常通りの営業がされているホームセンターが有りました。
自家発電設備が設置されていて当たり前に照明が点いてエアコンが効いて通常の様に営業をしています。
スタッフの皆さんが明るく笑顔で元気よく懸命に接客されています。
地震から一夜が明けた、朝の10時過ぎ。路面駐車場は満車、2階駐車場には半分くらいの車です。

札幌市内の照明が点かない薄暗い、街の中とは別世界です。
日常がここには有る!と感じて安心感が高まりました。
次に瞬間館内放送が流れました。

「この地区が断水するとの情報が入ってきました。是非化粧室もお気軽にご利用なさって下さい。」とても親切な案内に安心感が高まりました。

お客様の購入意欲は当然とても高く通常のレジも、サービスカウンターの臨時のレジも大行列です。
しかしレジ待ちに並ぶお客様の表情は安心感がうかび、満足感が高いものと感じます。

お客様の買い物カゴの中は懐中電灯や、乾電池。カセットコンロ、ボンベ、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、紙おむつ、ホース、ゴミ袋など、2カゴ、それ以上お持ちの方が多いかったです。

又、生活館メイン入口の一番目立つところには、無料携帯用充電コーナーが常時設置されており、沢山のお客様がスマホや携帯電話の充電をしています。

本当にありがたい施設だと思いました。改めてスーパービバホームの大ファンになりました。

そのあとアリオ札幌を訪ねましたが、電気は全く点いておらず真っ暗な中、お客様が並んでいます。スタッフの方に聞くと、ほとんどお売りするものが無くレジも稼働しないので、30名づつ入っていただいて、入れ替え制、一部配送が有った僅かなパンなどを購入して貰っているが、あとどれだけ、販売できるか?とても並んでいらっしゃる方の分は賄えないと思います、とのお話です。

 

200名近く延々と並んではいますが、自分の順番が来て何も買えない人はどんなに残念に思われるであろうと心配になりました。おおよその判断で他の施設にあたっていただいた方がいいとアドバイスを差し上げるべきではないかと、思いました。

巨大なショッピングモールに電気が点いていない中お客様が並んでいらっしゃる光景は異様に映りました。

専務の友人の濱ちゃんこと、濱田さんが昨日私たちも泊まっていた札幌駅上のJR日航ホテルで連泊して移動できずにいました。
廊下で偶然出会った、みなみちゃん(25歳の飲食関係のお仕事)と一緒に待っていました。紹介されると、なんとアクア本社が有る、北上尾が実家で私たちが長く暮らす、浦和の同じエリアで一人暮らしをしている!ベーグ上尾本店をよくご存知!のアクアのお客様でした。物凄いご縁を感じ道中を共にする事になりました。

濱田さんは、本来の予定では、関空に飛んで大阪で仕事をして神奈川に帰る筈でした。
しかし新千歳空港、関西空港とも閉鎖。2箇所の国際空港が閉鎖と言うあり得ない状況で身動きが取れない状況です。

電車もバスも止まっていて移動手段が有りません。

濱田さんとみなみちゃんを札幌営業所で用意して頂いていた、レンタカーでピックアップして、藤原さんの運転で、トヨタレンタカー札幌白石営業所に向かい引き継ぎの手続きをし、そのままレンタカーを借りて函館に陸路を向かう事にしました。
非常時で新たなレンタカーを借りるとができない状況でした。とてもこれが助かりました。

初日に宿泊した、JR日航ホテルは自家発電があって問題ないとの事でしたが、午前中には早々に電力が切れて濱田さんとみなみちゃんは24階の客室から階段で降りて来たそうです。
私がホテルのベルデスクスタッフにクッキーなど買えませんか?と聞くと「有りません」と断られました。ツレないベルさんです。そして、「皆さま、近隣のコンビニを歩き回り長時間並んで確保されています!」との、お返事です。たった数時間でクッキーが一つも無くなるわけないのにねーと思いながら、個別対応も大変だしその様なマニュアルなのだと諦めましたが、とても残念な対応です。
私自身も体験した、地元北海道のコンビニの雄、セイコマートさんがネットで評価されているような、「神対応」とは程遠いものでした。

私と専務は、初日のJR日航ホテルとは別の定山渓の3階建の旅館だったので、幸い3階から階段を降りるだけですみましたが、高層の建物の停電時は悲惨な事になる事を改めて知りました。
本当にこれは想像はしても体験しないと実感が湧きません。

果たして首都圏の災害時高層ビル、タワーマンションはどうなるのでしょう。

札幌営業所の藤原さんもご自宅のマンションが8階で朝だけで2回も上り下りしたとの事でした。

色々検討した結果、札幌から函館間の約230キロをレンタカーで走って、函館で1泊。そして津軽海峡フェリーで青森港まで渡る。そして新青森駅から東北新幹線で大宮を目指す事に決めました。

当然、宿泊先の確保が大切なので、Yahoo!の〜サイトで予約を入れました。

 

道中、北海道ではメジャーなコンビニ「セイコマート」さんがあちらこちらで営業していて、とても助かりました。
本当にスタッフの皆さんが親切で癒されました。
自家発電対応でハンディレジが稼働しています。
無事食糧の確保も出来ました。

何より清潔なお手洗いを開放しているのでとても助かりました。

1100店舗中、1050店舗で営業している、ネットでは「神対応」と、絶賛されていました。

反対にメジャーなセブンイレブンさん、ローソン、ファミマさんはその絶対数も少なく電気が点かず閉店しているお店がほとんどです。さすがメイドイン北海道のコンビニ「セイコマ」さんの面目躍如!北国のオペレーションの強さを感じました。

苫小牧からは高速道路も走れて、有珠山、昭和新山を望みながら函館を目指しました。

専務と濱田さんが交代しながらの運転で後部座席でこの様な環境でしたがしばしドライブを楽しみました。

函館の街に入ると大渋滞です。既に陽も陰り薄暗く信号機はほとんど点いていません。

警察署、病院位しか灯りは有りません。

やはりガソリンスタンドは長蛇の列。こちらにはセブンイレブンさんが多いようです。
自家発電も設置しているようで明るく営業していてとても助かりました。

予約していたホテルと電話での確認が取れておらず、ネットでの予約なので、不安を感じながらホテルに向かうと、案の定真っ暗です。全く宿泊を受け入れられる状況ではないとの事です。
ツイン、2部屋を予約したのに!これはYahoo! さんがこの状況の中でネット予約を受け付けた事自体が大ブーイングですが、それも緊急時停電の為仕方有りません。ここではどうにもなりません。

隣に灯りが見える立派なホテルがあったのでダメ元で訪ねることにしました。しかし考えることは皆一緒です。
満室でお部屋はございませんとの事でした。

今晩はどうしよう?まずは2日前迄しかネット予約できない、フェリーの状況確認にフェリーターミナルに行く事にしました。夜中もフェリーの便があるとにことです。
フェリーターミナルの中はチケットを求めて500人はいるでしょうか?大行列です。しかし仮に夜中に本州に渡っても青森で宿が無い。であれば、コンビニなどの駐車場で車中泊して翌朝フェリーで青森に渡る事にしよう!との事になりました。
正午12時の便を目指して早朝から並んでチケットを購入する事にしました。

生まれて初めて車中泊を経験しました。

札幌営業所で借りていただいたレンタカーが大型にワンボックスカーだったのが幸いしました。
運転席、助手席に専務と濱田さん。私とみなみちゃんは2、3列目のシートを倒してほぼフラットなシートで休む事が出来ました。

もちろんベットとは行きませんが、非常時には十分過ぎる寝床です。

7時半にターミナルに向かいチケット購入の列に並びました。無事12時のチケットをゲット出来ました。
函館の場外市場で一部の店舗が営業していたので朝食も取れました。
これもラッキーでした。聞くと活けのイカは死んでしまった様で提供できないとのことでした。

レンタカーの返却を済ませてフェリーターミナルに向かいました。

定員満席500名の乗船客。青森からの修学旅行の小学生の団体なども居り、飛行機の代わりに流れて来たお客様とで大混雑です。
幸いキャンセル待ちに並びコンフォート4名用個室も確保して、畳にマットレスが敷かれた個室3時間半の旅です。身体を伸ばしてゆっくり毛布に包まって仮眠も、取れました。

フェリーの中で暫く振りに、テレビを見ました。
新千歳空港のロビーで1200名の人がホテルも確保出来ず、明るいロビーで、眠れず毛布も確保できない人がいたと聞き私たちは、とてもありがたい環境だったとそのラッキーな巡り合わせに、感謝の気持ちで一杯になりました。

 

無事、青森港に着き、新青森駅駅にたどり着きました。

午前中早々に、東北新幹線の座席を取っておいたのも正解でした。全席指定席の東北新幹線は午後には満席となっていました。

本当に全く予定しない珍道中になりました。
改めてリスク管理、その時々の判断の大切さ、想像力を働かせることの大切さ、これからの経営に大きく影響する多くの学びを得る機会となりました。

実際に体験しなければ分からないことが沢山ありました。

北海道にタダならない「よっぽどのご縁」を頂きました。

私たちは幸運にも翌日には戻る事が叶いましたが、まだ帰れずにいらっしゃる方が沢山いらっしゃるようです。

この度の地震の為に被災され亡くなられた方々、お怪我をなさった皆様の事を思うと心が痛みます。

心よりご冥福をお祈りし、お見舞い申し上げます。

又、北海道の皆様が一日も早くいつもの生活を取り戻される事を心よりお祈り申し上げます。

お世話になりました、全ての皆様ありがとうございました。

「よっぽどのご縁」を頂いた北海道の復興に少しでもお役に立ちますように行動して参ります。

合掌。