「圧倒的努力とは」

先週の土曜日夕食の後、NHKのETVで、指揮者の井上道義さんと、スーパードクターの心臓外科医須磨久善先生の対談に見入りました。
その中で最も印象に残った言葉が、井上さんが須磨Dr.に「何事も全て努力だと思いませんか?」と、問いかけた所、「心臓手術は努力だけでは解決できない判断力、正確さ、スピーディーに決断する事を求められます。続きは又明日やれば良いは有りません。とても厳しい決断を3分位でする事を求められます。心臓を一度外して人工的な状態にして、行うわけですから、不測の事態と遭遇した時にビギナーの医師は慌てて手が動かなくなってしまう事も有ります。適性が無い人がいくら訓練してもできる様にはならない。とんでもない判断と決断を下して、チームの説得が成立してリーダーシップが発揮されるだから。誰でも訓練して身につけられるものでは無い。」と、仰っていました。
改めて心臓手術の求められる水準の高さに人間の偉大さを感じました。
素質、素の待ち合わせた才能、適正は努力に勝る。でも努力をへこたれずに、し続けることができるのも才能です。
須磨Dr.は痛んだ血管の縫合練習に今死んでしまいそうな本物の血管を使えないから、代替え品として、色々考えた結果ティッシュペーパーで、練習する事を思い付き繰り返し訓練したそうです。
達人といえども練習無しではその領域には、至らないのだ!と、つくづく教えられました。
やはり努力に勝るものは無い。
弛まない、努力あるのみですネ。