「始めは猛反対も有り、人も立ち去り断念しようかとも思いました。」

100種類の100円パンの店、ブーランジェベーグ、パンマルシェパンマルシェ今でこそ、とても評判も良く、100名を超えるパン職人のチームアクアベーカリー、熟練のこの道30年を超えるベテランパン職人から今年パン学校を卒業して、入社したての1年生までが在籍する、13店舗、自慢のパン屋さんです。
しかし、その創業時は、全くそのコンセプトを理解してもらえず、とても苦労しました。
当初は普通のスクラッチフレッシュベーカリーでのオープンでした
「ブーランジェベーグ」の名の由来はフランス語で海の波の事をバーグと言うのを知り読み替えるとベーグとも読めるし、ベーグル等耳あたりが馴染みやすいし、私の名前が「なみ」なので、パンを焼いてくれるパン職人達(ブーランジェ)を先置き、海のなみとし、ベーグとして、ブーランジェベーグと決めました。
しかし、私自身がパンを焼ける訳でもなく、先天的重度の難聴の弟にパンの技術を習得させながら、店長を雇い右も左もわからない中を必死で悩んでも、製造数が読めず毎日パンの売れ残ったものは捨てるしか有りません
本当に早朝から時間をかけて仕込んで焼いたパンを捨てる事が辛くて仕方がありませんでした。
美味しいパンは作れました。コンセプトは私がハーブが大好きだった事もありまた、主婦が癒されるお店にしたいと考えて、ハーブが香るお店つくりをしました。
ラベンダーを練り込んだ生地で食パンを焼き、ハーブを数種類使ってクッキーを焼いたりしました。
しかし、ベーカリーの経営とても難しく利益をなかなか出せずとても苦労しました。
そんな時100円ショップがあちこちに建ち始め立ち寄ってみたところ安心して買い物かごに夢中で入れている自分にちょっと驚き、でも、これをパン屋さんで、やって見たらどうかしら?と閃きました。
大手の製パン会社の役員さんを訪ねご相談したら「色んな価格が有ってその組み合わせでフレッシュベーカリーは成り立っているのに、そんな事大量生産出来る工業製品じゃあるまいし、全く話しになりませんね。」と、一笑に付されてしまう始末でした。
また、ベーカリーの職人達も、大多数が「そんな安物のパンを作る事は職人の誇りにかけてやりたく無い。辞めます」と、言って多くの社員が去って行きました。
どうしてお客様が喜ぶ事をしたがらないのか?本当に不思議でした。
しかし、人の考え方を支配する事は出来ないし、そんな基本的な事が理解出来ない社員と仕事をしても、良い経営は、絶対出来ないと考えて、理解してくれる人を改めて探す事にしました。
今日この様に100名を越すパン職人がいる事がどれだけ価値のある事か、しみじみと込み上げるものが有ります。本当にありがたい気持ちで一杯です。
こうやって今書きながら、ハーブのコンセプトに再挑戦もしたい!と、閃きました。
小麦を始め乳製品の値上げ、消費税の増税等100円パンの環境パンマルシェとても厳しく、多方面より多くのご心配を頂いたり、励ましのお言葉を頂いたり、身にあまる暖かいご支援をいただき大変嬉しくおもっています。
今後とも初心を忘れる事なく、一人でも多くのお客様にお喜び頂くために、できる限りの知恵を振り絞って、皆様のお役に立てる様に、ご満足頂ける様にお店つくりをする事が一番大切であるとの、意識を全従業員が持ってしっかりと取り組んで参ります。
今後とも100種類100円パンのブーランジェベーグ、パンマルシェをどうぞよろしくお願い致します。